クラミジアの治療

代表的な性病と言えばクラミジアがあげられますが、クラミジアは空気感染することはなく、感染経路は性的なコミュニケーションによってのみなので、セックスやオーラルセックスやディープキスをすると感染してしまう可能性があります。
ただすべての人が必ずクラミジアに感染するかと言われればそうではなく、自分か相手のどちらかがクラミジア菌を持っている場合に限り感染する可能性が出てきます。

ですから、自分はクラミジア菌を持っていないから大丈夫と思っていても、性交渉をする相手がクラミジア菌を持っていれば自分も感染してしまいますし、その後別の相手と性交渉を持てばその相手もクラミジアに感染してしまう可能性が高くなります。
そうするうちにどんどん感染が広がっていきますから、性交渉を持つときには自分がクラミジア菌がないからといって安心せず、相手はどうなのか気にしておいたほうがいいかもしれません。
とは言え、いちいち相手にクラミジア菌を持っているか聞くのもなかなか難しいと思いますので、不特定多数の人と性交渉を持つのではなく自分が信頼できるパートナーとするようにして、ふたりで定期的に性病検査を受けるというのがもっとも理想的な形ではないでしょうか?

クラミジアは潜伏期間から症状を自覚するまでの期間が長く、だいたい1週間〜3週間程度だと言われていますし、中にはかなり長い期間気が付かない人もいます。
ですから、クラミジアに感染したからと言って安易に浮気を疑うのは早計ですし、それよりもお互いが今後クラミジアに感染しないように注意して生活することのほうが大切です。

クラミジアの治療は基本的に抗生物質による投薬治療からスタートしますが、使われる抗生物質はマクロライド系、ニューキノロン系、テトラサイクリン系、ケトライド系とあります。
これらの抗生物質はいずれも高い抗菌作用をもっており、中でももっともスタンダードなのはマクロライド系の抗生物質です。
マクロライド系の抗生物質は抗菌作用に優れており、短期間でクラミジア菌を殺す働きをしてくれるので便利ですが、1日に2回〜3回服用しなければなりません。

ただ最近ではジスロマックと呼ばれる1回服用すると1週間程度効果が継続するものもあります。
まずはマクロライド系の抗生物質を服用してみて、それで効果が出てこなければほかの抗生物質を試してみるというのが一般的な投薬治療の方向性になるので覚えておくといいかもしれません。