クラミジア肺炎とは

クラミジア肺炎について

クラミジアといえば性病の一つとして有名ですが、クラミジア肺炎というものもあります。
これもまた性病の一つになるのか、自分が今性病にかかったのではと不安な方や、クラミジアの病気に興味がある方など気になるでしょう。
クラミジア肺炎という名前だけを見ると性病のクラミジアによって引き起こされる肺炎といったイメージを受けますよね。
実際にはクラミジア肺炎とはいわゆる性病としてのクラミジアによって起こる肺炎といった病気ではありません。

クラミジアという病気はその細菌に感染することで引き起こされるのですが、成人の間で多い性病としてのクラミジアと、クラミジア肺炎を起こす細菌とは、別の種類になることが多いのです。
そのため性病としてのクラミジアに感染しているとき、症状が悪化すると肺炎になるといったケースはあまりないのです。
クラミジア肺炎になるのは、クラミジアニューモニエという細菌に感染したときとなります。

感染部位は主に人の気道になります。
感染経路はすでにこの菌を持っている人の咳やくしゃみです。
それにより飛んだ飛沫を吸い込むことで気道にこの細菌が入り込み、感染するのです。
体内でこの細菌が増殖すると肺炎になる恐れがあります。

肺炎クラミジアの特徴

性病としてのクラミジアになりやすいのはやはり性行為などをする機会の多い成人の男女となるのですが、肺炎クラミジアでもなりやすい年齢層があります。
これになるのは子供と高齢者が多く、高齢者を除く成人男女が肺炎クラミジアになる機会はあまり多くありません。

クラミジア肺炎になったあとの症状ですが、あまり強い症状は出ないことも多いです。
軽い風邪のような症状がダラダラ続くこともよくあります。
ただし重症化することもないわけではありませんから注意が必要です。

性病としてのクラミジアで肺炎になるケースとは

ご紹介したようにクラミジア肺炎とは性病としてのクラミジアとは違う細菌に感染することで起きる病気で、性病のクラミジアが悪化して起こるケースはほとんどありません。
ただし、一部のケースで性病としてのクラミジアが原因で肺炎が起こる場合があります。
成人の男女でそれが起こるケースはほとんどないのですが、赤ちゃんの場合は性病のクラミジアが原因で肺炎が起こることがあります。

赤ちゃんが性病のクラミジアに感染するのは、母親がクラミジアを持っていた場合、出産するときに感染してしまうためです。
このような場合もありますので十分に注意が必要ですが、成人が性病としてのクラミジアにより肺炎になることはほとんどありません。