クラミジアの感染力とは

クラミジアの感染力について

クラミジアは国内で患者数が特に多い性病です。

それを知るとかなり感染力の高い病気のように思えるかもしれませんが、性的接触がないと感染しないという意味では、感染力はそれほど高くありません。

家族や職場の同僚がクラミジアに感染していても、それが原因で自分がクラミジアになることはほとんどありません。

ただし、性的接触があったときの感染力は決して低くありません。

避妊具などをつけず、性器同士が接触したり、オーラルセックスで口と性器が触れたりすると、感染することが多いです。

パートナーとの接触のほか、風俗店の利用も感染の原因になりがちです。

すでに排尿時の痛みやかゆみ、違和感などのほか、尿道から膿が出るなどの症状が出ている男性の方は、クラミジアの検査や治療を考えてみるといいでしょう。

治療中は性的接触を控えよう

性的接触があるときは感染力の高いクラミジアですから、治療中は性的接触を控えてください。

まずは自分が感染しているのなら、性的接触を持つことは相手に病気をうつすことになります。

これを避けるためというのが理由の一つです。

もう一つの理由として、性的接触を控えないとクラミジア性尿道炎がなかなか治らないためです。

特にパートナーがいるならお互いにクラミジアをうつしあっており、相手も感染していることが非常に多いため、治療中も性的接触を持っていると、お互いに新しく感染させあうことになり、なかなか治らないのです。

治療は抗生物質で行いますが、これで治療中も感染力が落ちるわけではありませんから、完治するまでは性的接触を控え、治療に専念してください。

なお、男性のクラミジア性尿道炎の治療なら入院は基本的に必要なく、抗生物質の飲み薬を飲むだけといったもので、日常生活が大きく制限されることはありません。

性的接触を控えること、そして薬の効果を弱めないよう、アルコールを控えることなどに注意すれば治りやすくなります。

一度感染しても免疫はできない点に注意

クラミジアの感染力には治ったあとも十分に注意しないといけません。

尿道炎に一度なり、それが完治したあとにまた感染者と性的接触を持つと、同じようにまた尿道炎になります。

免疫はできないため、何度でも感染しますから、不特定多数の相手との性的接触を持たないように注意してください。

万が一、また尿道炎の症状が出始めたら同じように治療しないといけません。

そのときは病院を受診して医師の診察や検査を受けてください。